咳喘息について|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

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医療コラム

咳喘息について|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

咳喘息について

今回は、なかなか治らない咳として、非常に有名な咳喘息についてです。


症状

喘鳴(息を吐いた時のヒューヒュー、ぜーぜー)や息苦しさを伴わない、咳がメインの症状です。

気管支喘息は喘鳴、息苦しさがあり、それが違いとなります。長引く咳の原因としては最も頻度が高いです。

 

出典:Niimi A, et al. Cough Variant and Cough-Predominant Asthma are Major Causes of Persistent Cough: A Multicenter Study in Japan. J Asthma. 2013 Jul 11.を一部改変

咳喘息の原因

咳喘息の患者さんの気道(空気の通り道)は、咳が出ていない時にもアレルギーなどによってが炎症を起こしています。炎症とは、皮膚で例えれば、肌荒れを起こしたような状態です。

炎症により気道の表面が知覚過敏となり、さまざまな刺激に過敏に反応して、のどのイガイガ・かゆみ・乾きを感じ、咳が長引きます。

いろいろな刺激とは、ウィルス、ホコリ・花粉・動物との接触、気温・気圧の変化、煙(たばこ・線香)などです。

 

検査

①問診、②呼気中のNO測定、③呼吸機能検査、があります。いずれも当院でしっかりと調べられます。

治療

吸入ステロイド薬は、気道が過敏に反応する、原因となっている炎症を改善します。
気管支拡張薬は、吸入直後から気道を拡げるため、すぐに効果を実感できます。

 

大事なこと

症状が咳だけだからと治療をせずにそのまま放置すると、呼吸が苦しいなどの喘息になる可能性が高いということです。きちんと治療をしない場合、咳喘息の3~4割の人が喘息に移行するといわれています。ですので、しっかりと治療することが大事です。咳の症状があれば、いつでもご相談ください。