
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群
このような症状に該当する時は、睡眠時無呼吸症候群が隠れているかもしれません。
この病気の定義は、「睡眠中に10秒以上呼吸が止まったり弱くなったりすることを、1時間に5回以上繰り返す状態」とされます。
大きないびきとともに、睡眠中に何度も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることができない病気です。
放っておくと高血圧や狭心症、心筋梗塞、脳卒中に陥る可能性があり、日中の眠気などのために仕事や勉強がはかどらないなど、社会生活にも影響が出ます。
居眠りによる事故の発生率が、約2.6倍以上にも上昇するといわれます。
原因は、様々なものがありますが、肥満による首回りの脂肪、顎が小さい、扁桃、舌が大きいなどにより、空気の通り道である気道が塞がってしまうからです。
まずはじめに、口と鼻に呼吸センサーを、指に血中酸素濃度を調べるセンサーを取り付けて、いつものように自宅で一晩寝ていただきます。睡眠時に得られたデータを解析し、睡眠時無呼吸症候群の診断、症状の程度を測定します。
検査代は、おおよそ3割負担で約2700円、2割負担で約1800円、1割負担で約900円になります。
睡眠中、鼻に装着したマスクから、ある一定の圧力を気道にかけ、気道がふさがってしまうのを防ぐ治療法です。多くの患者さんがよく眠れるようになった、昼間の眠気が良くなった、など劇的な効果を実感しています。
軽症の場合には、主にマウスピースを用いることがあります。睡眠中に装着することで、気道を確保します。専用のマウスピースですので、作製する際には専門の歯科医をご紹介いたします。
肥満やお酒も無呼吸を引き起こす大きな要因と言われています。これらの習慣を見直すこともあわせて治療していきましょう。