この度、柿崎クリニックを承継し東海大学前駅クリニックを開院いたしました、菅野哲平です。
私は、福井大学医学部を卒業後、兵庫県の加西市民病院で研修しました。
野戦病院で、当時は働き方改革などもなく、1年間に休みが1日しかありませんでしたが、先輩にもたくさん指導を受け、厳しい中でも楽しい研修生活を送りました。
呼吸器内科での研修中、担当していた肺癌患者さんの死に初めて立ち会い、このような病気で苦しむ患者さんを支えていけたらと思い、呼吸器内科医になる決意をしました。その後、大学病院や呼吸器の専門病院で多くの患者さんの診療を行ってきました。
特に肺癌の診療は、この10年間で劇的に進歩し、元気で長生きできる患者さんも増えてきました。それでも、数ある癌の中で、予後が厳しいことには変わりはありませんし、辛い経験も数多くしてきました。肺癌に限らず、進行した状態で大きな病気が見つかると、本当に大変ですので、日々の生活の中で健康でいることや、検診などによる予防、未病がとても重要であることを意識するようになってきました。また、昨今のコロナ禍で、精神的な不調から体にも影響が出ている患者さんを多く診療し、心から身体のことまでトータルに診ることの重要さを痛感し、心と体の両面からアプローチできるクリニックを考え始めておりました。
今回、柿崎先生の患者さんに対する診療内容、思いなどを伺い心を打たれました。
そして、患者さんがお困りになっている状況なども知り、微力ですがこの地域のために貢献できたらと思い承継開業の決意をいたしました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。