本当に痒くて辛い・・・蕁麻疹について|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

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医療コラム

本当に痒くて辛い・・・蕁麻疹について|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

本当に痒くて辛い・・・蕁麻疹について

蕁麻疹について

蕁麻疹は、みなさん一度はなられたことがあるかもしれません。痒くて、寝れなくて本当に辛い・・、といった患者さんもいらっしゃいます。

写真のような、赤く少し盛り上がった皮膚症状が出現し、痒みを伴ないます。

 

 

 

 

 

 

これを、図で表したものです。赤みは血管の拡張、膨らみは血管から漏れ出した水分なのですね。

この水分の中にさまざまな物質があり、神経を刺激して痒くなっているのです。

 

 

 

 

 

 

 

なんで蕁麻疹が起こるの??

 蕁麻疹の原因として、特定の食物や薬などに対するアレルギー反応だと思われる方が多くいらっしゃいます。このアレルギー反応をⅠ型アレルギーと言いますが、このアレルギー反応による蕁麻疹は、実は10%程度しかいません。

 では、それ以外にどのような原因があるのでしょうか?

 ・感染症:寄生虫、真菌(カビ類)、細菌、ウイルス

・疲労、ストレス

・食物:サバやマグロなど、食物の中に蕁麻疹を起こす物質が含まれることがある

・寒さや暑さ

・運動、発汗

・日光

・接触などの刺激などなど・・

これらにより、蕁麻疹が起こることがあるのですね。

 

蕁麻疹の分類

 

1.明らかな誘因がなく、ほぼ毎日のように繰り返す蕁麻疹

 ① 急性:発症して1ヶ月以内のもの。細菌やウィルスなどの感染症が原因になることがある。

 ② 慢性:1ヶ月以上経過しているもの。原因がわからないことが多い。

 

2.なんらかの刺激が加わることによって生じる蕁麻疹

 ① 食物や薬剤などによるアレルギー反応

 ② 食事をしてから23時間以内に運動して生じる蕁麻疹

 ③ 食物や薬剤による蕁麻疹だが、アレルギーが関与しないもの

 ④ 冷水、冷風などの寒さ、日光などの刺激

 ⑤ 発汗などの刺激 一つ一つが14mmと小さい

 ⑥ 何かに接触して、その部位に生じる

 

3.その他

 ① 唇やまぶたが突然腫れ上がり、2−3日で元に戻るもの

 ② 蕁麻疹に似た皮膚症状など

 

蕁麻疹の治療法

 

1.原因・悪化する因子を取り除くこと

2.抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を中心とした薬物療法

これらが基本となります。

 

ただ、原因となる物質があるものの、気づかない、わからないことがとても多いです。

例えば、食物でも、蕎麦、エビ・カニなどの甲殻類などのアレルギー反応など比較的わかりやすいものから、防腐剤、人工色素などによる不耐症、魚などが古くなって分解されて存在するヒスタミン、豚肉、タケノコ、もち、香辛料に含まれると言われる仮性アレルゲンなど、非常に多岐にわたります。

 

蕁麻疹がでた状況を、日記などに記して原因を探す方法もあります。

いずれにても、抗ヒスタミン薬などのアレルギー薬が治療の中心となります。

抗ヒスタミン薬に関しては、別にまとめさせていただきます。

蕁麻疹にお困りの方は、ご相談くださいね。