男性への子宮頸がん(HPV)ワクチンについて|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

〒257-0006神奈川県秦野市北矢名1309-1 ハレクラ二1F
0463-73-8231
ヘッダー画像

医療コラム

男性への子宮頸がん(HPV)ワクチンについて|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

男性への子宮頸がん(HPV)ワクチンについて

 

2025年9月、9価HPVワクチン(シルガード9)がわが国でも男性への接種が可能となりました。

最近、問い合わせがありますので、記載いたします。

 

男性へのHPVワクチン接種を推奨する理由は以下にあります。

 

  • HPV感染による性感染症の予防

ヒトパピローマウイルス(HPV)は性的接触により感染します。性交渉を経験する年頃になれば、男女を問わず、多くの人々がHPVに感染します。子宮頸がんの95%以上はHPV感染が原因であることが分かっています。HPV感染は性感染症であり、パートナーとともに一緒に治療することが重要です。なぜなら、片方だけ治療しても、ピンポン感染によって広がっていくためです。ピンポン感染を予防するため、男性もHPV感染予防のためのワクチン接種が推奨されます。

 

  • 尖圭コンジローマの予防

尖圭コンジローマは、発症してしまうと根治は困難で再発を繰り返してしまいます。

 

  • 咽頭がんや肛門がんの予防

HPVは、咽頭がん、肛門がんの原因となることが分かっており、これらのがんの発症を予防することも示されています。

 

・接種対象者:当院では15歳以上を対象といたします。

・ワクチンの種類:9価ワクチン シルガード9

・費用:シルガード9、1回29000円(税込)。3回接種なので、合計87000円。全額自己負担となります。

・スケジュール:3回接種(0ヶ月、2ヶ月後、6ヶ月後)

 

注意点

※年齢によりスケジュールが異なります。

9歳〜15歳未満、2回接種可能(0ヶ月、6ヶ月後)

15歳以上は3回接種となります。

※繰り返しますが、当院では15歳以上、3回接種とします。

年齢による接種回数などの間違い防止のため

 

接種に伴う副作用

頻度10%以上   注射部位の痛み、腫れ、赤み

頻度1-10%     頭痛、発熱、注射部位のかゆみ

頻度0.1%-1%未満  硬結、四肢痛、筋骨格硬直、腹痛、下痢

頻度不明     疲労、倦怠感、失神、その他神経症状など

 

接種をご希望の方はお電話(0463-73-8231)にてご予約ください。

(ワクチンを入荷する関係で1週間程度お時間が必要です)