美と健康|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

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医療コラム

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美と健康

美と健康

東洋医学では『健康の先に、本当の美しさがある』という考え方があります。
これは『健美互根』といって、美は健康を基礎として成り立つという意味であり、健康と美しさは互いに深い結びつきがあるという考えが元になっています。

どんなにメイクをしても、お肌自体が乾燥したりくすんだりしていては美しく見えません。どんなに髪型を工夫しても、髪が傷んでいては美しさも半減してしまいます。どんなにダイエットをしても、痩せすぎた体はあまり魅力的とは言えません。またどんなに全身を飾っていても、暗い表情や態度では印象は悪くなってしまいます。

つまり「美しさは、健康な体の上に成り立つ」ということです。
美容は、健康的な体が土台であり、健康的な体を作るためには、生活習慣を整えることが重要です。
健康的な体を作るために生活習慣で気をつけるべきポイントは、運動、食事、睡眠です。

1.食事

 

人間の体は、食事に含まれている栄養素から作られています。
そのため、食事の栄養バランスが偏っていると、健康バランスも崩れやすくなります。
食品に含まれる栄養素は、体への働きごとにグループ分けされており、炭水化物、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンの5つです。
この5大栄養素をバランス良く摂取することが美容と健康を維持するために必要です。

炭水化物

糖質と食物繊維に分類され、糖質は体を動かすためのエネルギー源という役割があります。

食物繊維

エネルギー源ではありませんが、コレステロールの吸収を抑制したり、腸内環境を整えたりするので健康を維持するために必要な栄養素です。

脂質

糖質と同様にエネルギー源で、生理活性物質を作るために必要な材料として利用されます。

タンパク質

アミノ酸から構成され、筋肉や内臓だけでなく、皮膚に材料にもなるので美容を維持するためには重要な栄養素です。

ビタミン、ミネラル

エネルギー源にはなりませんが、骨や歯を構成したり、成長や健康維持したりするために必要です。

また、肌の美容のためには乾燥を抑える必要がありますが、肌の水分を保持するために重要な役割を果たしているのが角質層に存在するセラミドです。

セラミドは、角質層に存在する細胞をつなぎ合わせることでバリア機能や水分保持作用を高める成分です。
食品から摂取することができ、大豆や生芋こんにゃく、胚芽部分を含んだ米、小麦、ヨーグルト、ほうれん草などに含まれています。これらの食材などを食事に取り入れ、栄養バランスの良い生活を維持しましょう。

食事の時間

食事は、その時間やタイミングが非常に重要です。
朝食を抜いたり夜遅い時間に食事をしたりすると、消化に負担がかかり、体調不良や肥満の原因となることも多いと言われています。まずは一日三度の食事を規則正しく取るようにしましょう。

食事の量

昔から「腹八分に医者いらず」と言われてきたように、健康や美容のためには食べ過ぎは禁物です。食べ過ぎは肥満のもとになるだけではなく、さまざまな生活習慣病の要因として指摘されています。

2.運動


健康維持だけでなく美容のためにも運動は重要です。
運動をすると、エネルギー消費を増やすことができます。
食事から摂取したエネルギーと運動による消費エネルギーのバランスが取れていないと、エネルギーが余って脂肪が蓄積することになるので体型維持をできなくなります。

肥満は美容の面だけでなく、生活習慣病の発症リスクを高め、健康維持にさまざまな悪影響を起こすので、日常生活に運動習慣を採り入れることが美容と健康維持の両方に重要です。

3.睡眠


睡眠は、心身の疲労回復をするために重要です。
寝ている間に成長ホルモンが分泌され、日中にダメージを受けた肌の再生を促したり、身体機能の回復をしたりするため、睡眠時間が不足すると美容や健康の面で問題が発生しやすくなります。
睡眠の質を高めるためには、規則正しい生活が重要です。

朝日を浴びると体内時計を整えることができ、夜になると自然と睡眠の準備が整います。
適切な睡眠時間は個人差や年齢によって異なりますが、量より質を高めることを優先して睡眠をとるようにしてください。

4.スキンケア


スキンケアは紫外線による刺激や肌の乾燥、摩擦から肌を守り、正常な肌を保つために行います。
また、肌の汚れれを落として保護することで毛穴の黒ずみやたるみ、ニキビなどの肌トラブルを防ぐことができます。


日焼け止めや、化粧水、乳液などのスキンケアアイテムを使用して保護と保湿を行わなければ健やかな肌を維持することはできません。

さらに、乾燥肌を放置しているとかゆみやアレルギーの原因になることがあります。
乾燥肌対策をするためには、お風呂上がりの保湿が重要です。
ワセリンや鉱物油、グリセリンなど保湿効果が高い軟膏やクリームを使用することで肌の水分量を維持できます。