FeNOって何?
こんにちは。
院内薬剤師の藤井です。
皆様連休はいかがお過ごしでしたか。
私は初めてのキャンプをしてきました。
温かいコーヒーを飲みながら眺める焚火は最高ですね。
焚火にハマりそうです!!
さて、今回は呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)測定についてお話ししたいと思います。
喘息や咳の患者さんがこの機械で、気道の炎症を測定された方も多いと思います。
FeNO測定って何?
好酸球性気道炎症を反映する指標の一つです。
吐いた息に含まれる一酸化窒素(NO)濃度を測定することで、気道の炎症状態を評価する喘息の診断方法です。
どうして喘息の測定にFeNOが使われるの?
喘息により気道に好酸球性の炎症が起きると気道の細胞で一酸化窒素(NO)を作る酵素が増加します。その結果、吐いた息から一酸化窒素(NO)が多く検出されるのです。
健康な人からは通常15bbpほどですが
喘息疑いの方では22bbp、
喘息の方では37bbp以上という数値が出ます。
つまり、FeNOの上昇は気道に好酸球性の炎症が起きていることを示します。
炎症の程度、喘息の診断、治療薬の判断の指標にもなります。
FeNO検査したほうがいいの?
喘息を疑う方やご不安がある方にはぜひ受けていただきたい検査です。
費用も安く、何より息を吹きかけるだけで測定できますので時間もかかりませんし「安心・安全」な検査なのです。
ただし、喫煙や食事、ウイルス感染など様々な要因によって数値が上下することもあるため、まだまだ課題も残っている検査方法ではありますが検査結果は喘息の診断だけではなく、アレルギー関与の有無や治療方針の目安にもなります。
FeNOの検査値だけではなく、その他にも医師が患者様からの聞き取りによって適切な診断・治療を行います。
喘息かも?とご不安がございましたら
お気軽にご相談ください。