男性への子宮頸がん(HPV)ワクチンについて
- 2025年12月4日
- その他
2025年9月、9価HPVワクチン(シルガード9)がわが国でも男性への接種が可能となりました。
最近、問い合わせがありますので、記載いたします。
男性へのHPVワクチン接種を推奨する理由は以下にあります。
- HPV感染による性感染症の予防
ヒトパピローマウイルス(HPV)は性的接触により感染します。性交渉を経験する年頃になれば、男女を問わず、多くの人々がHPVに感染します。子宮頸がんの95%以上はHPV感染が原因であることが分かっています。HPV感染は性感染症であり、パートナーとともに一緒に治療することが重要です。なぜなら、片方だけ治療しても、ピンポン感染によって広がっていくためです。ピンポン感染を予防するため、男性もHPV感染予防のためのワクチン接種が推奨されます。
- 尖圭コンジローマの予防
尖圭コンジローマは、発症してしまうと根治は困難で再発を繰り返してしまいます。
- 咽頭がんや肛門がんの予防
HPVは、咽頭がん、肛門がんの原因となることが分かっており、これらのがんの発症を予防することも示されています。
・接種対象者:当院では15歳以上を対象といたします。
・ワクチンの種類:9価ワクチン シルガード9
・費用:シルガード9、1回29000円(税込)。3回接種なので、合計87000円。全額自己負担となります。
・スケジュール:3回接種(0ヶ月、2ヶ月後、6ヶ月後)
注意点
※年齢によりスケジュールが異なります。
9歳〜15歳未満、2回接種可能(0ヶ月、6ヶ月後)
15歳以上は3回接種となります。
※繰り返しますが、当院では15歳以上、3回接種とします。
(年齢による接種回数などの間違い防止のため)
接種に伴う副作用
頻度10%以上 注射部位の痛み、腫れ、赤み
頻度1-10% 頭痛、発熱、注射部位のかゆみ
頻度0.1%-1%未満 硬結、四肢痛、筋骨格硬直、腹痛、下痢
頻度不明 疲労、倦怠感、失神、その他神経症状など
接種をご希望の方はお電話(0463-73-8231)にてご予約ください。
(ワクチンを入荷する関係で1週間程度
お時間が必要です)