恐ろしい!睡眠時無呼吸症候群
- 2023年9月4日
- スタッフブログ
こんにちは。
院内薬剤師の藤井です。
時々、自分のいびきで起きてしまうことがあり悩んでおります、、
私っていびきがうるさいのかも、、
今回は、いびきに隠れている病気についてお話ししたいと思います。
睡眠時無呼吸症候群とは?
空気の通り道である気道の閉塞により、眠っている間に呼吸が止まる状態がくり返される病気のことです。
いびきをかく方の約7割が睡眠時無呼吸症候群といわれています。
どうやってわかる?
いびきが大きい、夜中に何度も起きるということがあれば睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
さらに、睡眠中の呼吸の停止を繰り返すため、睡眠が十分にとれず起床がつらい、日中の眠気、集中力の低下などの自覚症状がある方も睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
放置したらどうなる?
睡眠時の呼吸の停止の繰り返しにより血中の酸素濃度が低下し、慢性的な睡眠不足になります。
その結果、日中の眠気による集中力の低下、運転中の眠気により事故につながる恐れがあります。
睡眠時無呼吸症候群の方の交通事故を起こす可能性は健康な方の約2.5倍高いといわれています。
さらに悪化すると動脈硬化や脳卒中、腎不全などの血管疾患を合併するリスクが高まります。
これらの病気を引き起こすリスクは健康な方に比べて2.57倍高くなるとされています。
これらの病気は悪化するまで気が付きにくいので、しらない間に深刻化し突然死を引き起こすことがあります。
突然死した方の46%に睡眠時無呼吸症候群がみられたとの報告があります。
治療について
経鼻的気道持続陽圧療法(CPAP)
鼻に装着したマスクから送り込んだ空気の圧で空気の通り道を確保するという治療です。最もスタンダードな治療法になります。
寝ている間に装置を装着するため、寝苦しさを感じることがあるかと思いますが慣れていくことが重要です。
起きている間に装着するなどして、徐々に慣れていきましょう。
かぶれなども心配されることがあるかと思いますが、ベルトの締め付けやマスクの不衛生が原因のことが多く、マスクのフィッティングの見直しやマスクの定期的なお手入れで改善することが可能です。
継続して治療することで大きな病気を予防することが可能です。
途中でやめたりせずに根気よく治療していくことが大切です。
ご興味のあるかたやご質問等がございましたらご気軽にお問い合わせください。