夜、明け方に咳がでて辛い!!
- 2023年9月24日
- 呼吸器内科
夜、明け方に咳が出るのは??
夜、明け方に咳が出て起きてしまう・・・、寝れない・・・、
咳で睡眠が障害されるのは、本当に辛いですね。咳外来でこんな苦しみで受診される方も多くいらっしゃいます。
夜に、明け方に咳が出る病気は、喘息、咳喘息という病気が有名なのをご存知でしょうか??
上のグラフは、喘息患者さんの症状が出現する時間帯を示しております。日中より、夜から明け方に症状が出るのですね。
では、喘息以外の病気はどうなのでしょうか??
喘息と喘息以外の呼吸器疾患では、日中に咳の頻度には差がないですが、夜間では喘息患者さんで咳の頻度が上がっております。
喘息以外の呼吸器疾患、代表例は風邪などの感染症ですが、日中、夜間関係なく咳がでることが多いです。
喘息では、もちろん日中もでますが、その時は会話時、クーラーや暖房などの寒暖の差、タバコなどの煙、湿度、など環境に影響されることが多いです。
そして、夜間から明け方に症状が出ることが多いです。
なぜ、夜に咳が??
夜間は、副交感神経が優位になっており、神経伝達物質のアセチルコリンが遊離し、平滑筋が収縮し、気道分泌が増加する傾向にあります。よって、気道が咳がでやすい状態になっております。
日中の診察室では、症状がでない喘息患者さんがおおくいます。我々の日常診察では、喘息患者さんの、一番良い状態をみていると思っても良いと思います。
私も、喘息で夜間から明け方に咳で目覚めたことは何回もあります。しっかりとした睡眠がとれないと、仕事、家庭、学業など日常生活にさまざまな支障がでます。
夜から明け方に咳がでて、寝れない・・・。このような症状があるときは、喘息の可能性をしっかりと念頭に置き、検査、治療を行う必要があると考えております。