花粉症|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

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医療コラム

花粉症|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

花粉症

花粉症とは

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。
季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。
現在、
日本人の約40%がスギ花粉症だといわれています。

主なアレルゲン

花粉症の方の約70%はスギ花粉症だと考えられています。
関東や東海地方ではスギが中心になります。また、関西ではスギと並んでヒノキも植林面積が広いため、ヒノキも要注意です。
一方、北海道にはスギやヒノキが少なくシラカンバ属(
カバノキ科)が多いという特徴があります。
その他にもカモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカンバなどがあります。

症状

鼻の三大症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。

また、目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴う場合が多く、その他にのどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。
さらに、シラカンバ、ハンノキ、イネ科花粉症などの人が、ある果物や野菜を食べると、口の中がかゆくなり、腫れたりする「口腔アレルギー症候群」という症状もあります。

飛散時期

・カバノキ科:1月頃から飛び始め、北海道で5~6月にピークを迎えます。

・スギ:年初から飛び始めて3月にピークを迎えます。その後も花粉は飛散しますが、量は多くありません。

・ヒノキ:スギよりも若干遅れて飛び始めて4月にピークを迎えて6月くらいまで飛散します。

・イネ科:ほぼ1年を通して飛散します。

・ブタクサ:秋の花粉として知られるキク科のブタクサなどは8~11月頃まで飛散します。

花粉症におけるケア

・鼻の洗浄

鼻に入り込んだ花粉やホコリなどは、洗い流すのが効果的です。
だし、水道水は粘膜を傷つけてしまうので、体液に近い組成の生理食塩水を利用してください。

・鼻の粘膜の保護

繰り返して鼻をかむと鼻が荒れますので、荒れてしまったら白色ワセリンや保湿剤などを塗ってください。

保湿ティッシュペーパーで鼻をかむことも有用です。

・室内の加湿

鼻腔に炎症があると粘膜機能が低下するので、室内を加湿して水分を補ってください。
空気が乾燥しているときはマスクが有用です。

・マスクやメガネ


マスクは、花粉の飛散の多いときには吸い込む花粉を減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されています。
性能の良いマスクでは95%以上の花粉をカットできるとの報告があります。
また、
花粉症でない人も、花粉を吸い込む量を少なくすることで、新たに花粉症になる可能性を低くすることが期待されています。

メガネも有効で、メガネを着用していないときと比べると、着用時は目に入る花粉を60~70%カットすることができます。
いかに花粉の取り込みを避けることができるかが重要なのです。

・目の洗浄

花粉やホコリなどの異物は、洗い流すのが効果的です。

ただし、水道水で目を洗うことで細胞が傷つくことがあり、また涙も洗い流してしまうので、市販の人工涙液を利用してください。

・肌のケア

花粉症で肌がかゆいときは、「洗顔」と「保湿」が重要です。

花粉時期は、付着してしまった花粉を長時間放置しないことが大切です。帰宅後は低刺激の洗顔料で洗顔を行いましょう、その際は洗顔料をしっかり泡立てて優しく洗うように心がけましょう。

保湿剤などを塗布する際は、肌を強くこすったりせず、手で抑え込むように優しく塗布することです。
強くこすってしまうとその刺激によって肌のバリア機能が低下してしまい、かゆみを悪化させてしまうことがあります。

花粉症の時期に気を付けつこと

・花粉情報を確認する

最近は花粉飛散時期にはインターネットやテレビ・ラジオのニュースで花粉飛散予測が報じられます。
外出せざるを得ないときには事前に花粉情報から対策を立ててください。また、必要なとき以外の外出は控えめにしてください。

・花粉が多く飛びやすいときの外出を避ける

雨上がりは、遠くから飛散する花粉に加えて雨で落ちていた地面の花粉も巻き上げられますので、飛散する花粉は倍増するとお考えください。

一般に花粉は通勤・通学時間帯にあたる朝と夕方に多く飛散する傾向があります。
日の出から時間とともに気温が上昇するにつれて花粉も目や鼻の高さに浮遊しやすくなることや、夕方にかけて気温が下降するにつれて上空にあった花粉が降りてくると考えられます。
1日で最も気温が上昇する13~15時ころに飛散量が増える場合もあります。

・花粉回避の服装

花粉は全身に付着しやすいので、頭髪は帽子で、目や鼻はメガネやマスクで、首はマフラーやスカーフで付着を防ぎ、花粉が付着しにくいような表面がツルツルした上着を選びましょう。

・帰宅時

家の中に花粉を持ち込まないように玄関前で花粉を払い、すぐに着替えて外気に露出した顔などを洗い流しましょう。

 

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