湿布剤について|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

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医療コラム

湿布剤について|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

湿布剤について

湿布とは??

湿布とは、布地に炎症を抑える薬剤が塗られていて、それが皮膚から浸透して行く経皮吸収型の消炎・鎮痛剤(痛み止め)です。
 

湿布の種類は?

実は湿布にはいくつかの種類があり、貼り方や使用感も異なります

大きく分けると ①パップ剤とテープ剤 ②温湿布と冷湿布」です。
 
 

1.パップ剤とテープ剤

パップ剤

水分を多く含むジェル状の軟膏を布やフィルムに貼り付けたものです。
テープ剤に比べて粘着力が弱く剥がれやすいのが難点ですが、保湿力がある為かぶれにくいという利点もあります。

 

テープ剤

薬効成分と粘着剤を混ぜ合わせたものをポリエチレンフィルムなどに薄くのばしたテープ状の湿布の事です。
ハップ剤と比
べると粘着力が強く剥がれにくいですが、水分を含まないのでかぶれやすいです。肌色のものが多いので衣類から見えてしまうような部分に貼る場合にオススメです。伸縮性があるので肘や膝に貼る場合にもオススメです。

 
2.温湿布と冷湿布

温湿布

トウガラシ成分のカプサイシンなどが配合されており、ヒリヒリ感やポカポカ感を感じます。肌への刺激が強い為、かぶれ易い場合があります。
腰痛や肩こり、神経痛など、長く続いている慢性的な痛みに効果が有るとされています。温めて血流を良くすることで血液循環を改善し、筋肉痛や関節痛を改善します。

 

冷湿布

メントールやハッカ油などが配合されておりスースー感やヒンヤリ感を感じます。筋肉痛やぎっくり腰、ねんざなど、急性の痛みに効果があるといわれていて、炎症がおきて熱を持っていたり、腫れている場合は冷たい湿布のほうが効果的です

しかし、どちらも皮膚の感じ方の違いだけで皮膚や筋肉の温度変化はありません
温湿布も冷湿布も基本的な作用は同じなので、使用感の良い方、お好きな方を選んでいただくといいでしょう。

 
 
湿布はいつ貼ればいいの??

一般的には、お風呂上りに貼るとよいでしょう
皮膚の汚れや油分が洗い流された状態なので湿布がしっかりと吸着し、かぶれも起こり難くなります。
汗をかいている場合は少し間をあけて、落ち着いてからにしましょう。
1日タイプは8~10時間貼ることで消炎鎮痛剤が皮膚に浸透するので
、その後湿布を剥しても約24時間は効き目があると言われています。
半日タイプは4~6時間で浸透し約12時間の効き目があるので、次の湿布を貼るまでに一度はがしてから、時間をあけて皮膚を休ませてあげる事が大切です。
 

湿布でかぶれちゃう時はどうしたらいい??

皮膚炎・皮膚かぶれは湿布に多い副作用で、効果的に湿布を使用する為には悪化させない事が大切です。
薬剤や添加物が皮膚に接する
為、それが刺激となって炎症をおこすことがあります。
対応策としては、皮膚を清潔にしてから貼る・貼る時間を短くする・次に貼るまで時間の間隔を空ける・貼る場所をずらす・塗り薬にする等があげられます。
かぶれにお困りの方がいらっしゃいましたら塗り薬の処方もできますのでご気軽にご相談ください。

 
痛みには欠かせない湿布ですが、用法・容量を守って効果的に使用しましょう!!