脂質異常症について|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

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医療コラム

脂質異常症について|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

脂質異常症について

脂質異常症とは

血液中の脂質(脂肪)の量や種類が正常値から外れている状態を指します。主に、コレステロールやトリグリセリドが高い状態が見られます。

脂質異常症は、動脈硬化や心臓病、脳卒中などの生活習慣病のリスクを高める要因となるため、早期発見・治療が重要です。

                                                               原因

脂質異常症の原因は複数あります。以下に一般的な原因をいくつか挙げます。

  1. 遺伝的要因: 脂質異常症は遺伝的な要素が関与することがあります。
    家族歴に脂質異常症の人がいる場合、自身も発症するリスクが高まる可能性があります。
  2. 不健康な食生活: 高脂肪・高カロリーの食事や飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む食品の摂取は、脂質異常症のリスクを高める要因となります。
  3. 肥満: 過体重や肥満は脂質異常症のリスクを増加させることがあります。
    肥満は脂質代謝に影響を与え、コレステロールやトリグリセリドの異常上昇を引き起こす可能性があります。

  4. 糖尿病: 糖尿病患者は脂質異常症のリスクが高まる傾向があります。
    高血糖状態が脂質代謝に影響を与え、コレステロールやトリグリセリドの異常上昇を引き起こすことがあります。

  5. 運動不足: 運動不足は脂質異常症のリスクを増加させる要因です。
    適度な運動は脂質代謝を改善し、脂質異常症の予防や改善に役立ちます。                                                                                    

                                                            これらの要因は個人の生活習慣や遺伝的な要素と組み合わさることで、脂質異常症の発症リスクが高まる可能性があります。
ただし、正確な原因は個人によって異なるため、医師との相談や適切な検査が必要です。

                                                   治療

  1. 生活習慣の改善

    健康的な食事や適度な運動、禁煙などの生活習慣の改善が重要です。
    食事では、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を制限し、食物繊維やオメガ-3脂肪酸を摂取することが推奨されます。

  2. 薬物療法

    生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合、医師によって薬物療法が選択されることがあります。コレステロールやトリグリセリドの値を正常化する効果があります。

治療の選択は個々の症状やリスク要因に基づいて行われるため、医師との相談が重要です。
定期的な健康診断や血液検査を受け、治療の効果や副作用をモニタリングすることも重要です。
また、治療と並行して生活習慣の改善を継続することが、脂質異常症の管理に役立ちます。

                                                    検査値

脂質異常症は自覚症状のないもので放置されがちですが、
動脈硬化の進行や、狭心症、脳梗塞・脳出血などの病気を予防するためにも早めの治療が肝心です。