感染性胃腸炎|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

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医療コラム

感染性胃腸炎|秦野の内科と呼吸器内科 - 東海大学前駅クリニック

感染性胃腸炎

この時期から多く見られる感染性胃腸炎。

12月から2月ごろはノロウイルスが、3月から5月ごろにはロタウイルスを原因とする感染性胃腸炎が多くなります。

 

私もノロウイルスに感染した経験があります。

39℃の高熱と嘔吐、、、辛かったぁ、、、

自分が感染性胃腸炎にならないためにも、人にうつさないためにも感染予防の対策をして乗り越えましょう!

 

感染性胃腸炎とは

食品や水を介して各種のウイルスや細菌に感染し、発熱、下痢、腹痛、嘔吐、悪心などの胃腸炎症状をきたす病気です。

その名の通り、感染者が手で触れた者や、感染者の嘔吐物や便を触れた手を介して細菌やウイルスが口に入り感染します。

 

原因

主な原因の病原体はノロウイルス、ロタウイルス、細菌や寄生虫です。

細菌が原因の場合は嘔吐よりも下痢症状が強く出る場合があります。

一方、ウイルス性の場合は下痢よりも嘔吐の方が強く出る傾向があります。

 

 

感染を防ぐために

・消毒には次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)が有効です。アルコールは原因ウイルスには無効です。

・感染性胃腸炎は手指を介して感染が広がることが多いので、手洗いを徹底する。

・日頃から調理前後・食事前・トイレの後などに、石けんを使って、流水で手をしっかりと洗う。(液体石けんが推奨されています)

・手洗い後のタオルは共用せずに、個人用タオルかペーパータオルを使用する

・カキなどの二枚貝は、中心部まで十分に加熱する。

(湯通し程度では、ウイルスは死滅しません。)

  • ・貝類を調理したまな板や包丁は、すぐに熱湯消毒する。

・調理する際、食事の前、トイレの後には、よく手を洗う。

・ウイルスによる感染性胃腸炎では、感染している人の嘔吐物、便から感染します。嘔吐物が乾燥するとウイルスが容易に空中に漂い、その飛沫(ウイルスを含んだ小さな水滴、1~2m程度飛散)をわずかでも吸い込むことで感染するため、嘔吐物は乾燥して空気中に舞わないように素早く処理し、消毒を徹底しましょう。 

 

感染してしまったら

下痢や嘔吐が続いてしまうと、脱水症状に注意しなければなりません。

ぐったりする、唇が乾燥する、尿が濃くなるなどの症状が現れた場合には脱水症状に陥っている可能性があります。

嘔吐が続いている36時間程度は脱水は軽度です。

脱水が強くなるのは下痢が始まってからなので、嘔吐したからといって吐いているときに飲食させるとさらに吐いてしまうことがあります。

最後の嘔吐から1~2時間経ち、元気になってきたら水分補給を始めて、安静にしてください。

 

食欲があれば、おかゆや柔らかく煮込んだうどん、すった野菜のスープなど、消化しやすくあっさりとした味付けのものを食べましょう。

 

乳幼児や高齢者などの抵抗力の弱い方が感染すると重症化することがあるので、早めに医療機関を受診しましょう。